文章のみがき方

僕は昔、私立の中高一貫の学校に通っていたので中学お受験経験者なわけだが、学習塾では必ず読まされていたのが「天声人語」。毎週毎週「天声人語」を100文字にまとめなさいとかってのをやらされたのを思い出してしまう。ちょうどお受験当時に「天声人語」を担当していたのが著者である。
どんなことを考えながら書いて、何を得たのかを知りたくて読んでみた。

文章のみがき方 (岩波新書)

文章のみがき方 (岩波新書)


やはり読み物を書くベースの話が中心でビジネス文書を書くこととはかけ離れた内容なのだが、面白さって言うのは文章にしろ話すにしろ同じことが言えるのだなと再認識した。
比喩を工夫したり、異質なモノ同士をくっつけてみたり。


印象に残っているのは「自慢話をしない」っていうところ。本の中では「本当にステキな彼でなんで私なんかと付き合うのかしら」という女の子は、結局彼氏自慢をしているだけだ、引いてしまう、という事例があげられている。
よく僕の日記の「今日の嫁」で同じようなことが言えないかとひっかかっている。
聞くと人によって印象が様々なのだ。「面白い嫁さんやなあ、げらげら」と単純に笑っている人。奥さんをあんなふうに言うなんてひどいと怒る人。ノロケちゃってーもう、ごちそうさま、って人も。
ここまで印象が違うと戸惑うのだが、そもそも何かを伝えたいって考えて書いているのではないので仕方がないのかも。書きたいことを書き続けます。