保険のお勉強

子供が出来るからと嫁が色々と準備しているのだが、この週末は保険の見直しについて相談しに行った。
今まではお互い働いているので、住宅ローンがなくなるように定期(生命)保険、葬式代に困らないように養老保険、病気になったときに苦労しないように掛け捨て医療保険の3つだけ入っていた。嫁が医療保険が掛け捨てなのが気に入らない様子。


相談しに行ったのは「ほけんの窓口」というコンサルティング型保険営業会社。様々な保険会社の商品を扱っていて、自分なりにカスタマイズしてくれるというもの。決まった保険会社に縛られないので、いいとこ取りができるのが売りらしい。
結論としてはかなりよかった。ちゃんとファイナンシャルプランナーが2時間かけて保険の基本的な説明から考慮点を教えてくれて、ライフプランにあわせて提案してくれる。ある保険商品の説明を受けていて気になる点を質問すれば
「そういう視点ならこういう商品もあります」と別会社の保険を紹介してくれる。
この会社は保険会社からの手数料で儲けている。どうせ自分で調べて入っても、この会社に手数料が入る形で保険に入っても、ユーザーとしては同じ額払うので、教えてもらえるだけ完全に得。


まずは医療保険。結局のところ終身保険というのは保険料の払い込みが終わるので払わなくていいということ。1日1万円の医療保険で最大1000日まで保障されるのだが、これに対し1人平均160日程度の入院と考えて保険会社が保険料を設定すると、保険金額が160万。これを60歳払い込みならそれまで分割して払うということ。30年間で払うなら360ヶ月で割って5000円きるぐらい。
一つ勉強したのは、年取ってあと60日入院を2回すると想定するなら、120万の貯蓄があればまかなえること。つまり終身保険は特定目的で貯蓄するのとあんまり変わらないんだな。保証される期間を取るのか、自分で別目的にも使える形で流動資産として持っておくのか。リスクヘッジも含めて考えろってことだな。


養老保険で株や為替投資する商品があるのが不思議だったので聞いてみた。不思議だったのは将来欲しい金額があるから養老保険にするのに、なぜいくら返って来るか分からなくなる投資商品と一緒になっているのか。
答えは「将来1000万と決めていても、将来の1000万がどれだけの価値か分からない。株などに投資されていれば、物価の上下をヘッジできる」。
なるほどなあー。


最後に学資保険。子供を育てるのに約1000万。これをどう貯蓄するか。ポイントは2つ。まずは自分が死んでも1000万をいかに確保するか。次に自分が生きているときに1000万をどう確保するか。
そう考えると1000万の養老保険、という手が簡単そうなのだがそうはいかない。学費は最後に1000万ではなく、毎年ずっと必要なのだ。養老では満期を迎える前に何度も引き出さなくてはならない。
学資保険はそういう意味で子供がある年齢になると一時金がタイミングにあわせて出る。よく出来た内容なのだが、今の低金利では払った額以下しか出ないことがほとんどだ。そこが納得いかないとファイナンシャルプランナーに相談すると、生活保障型の生命保険を勧められた。例えば子供がいる25年間、自分に何かあれば月10万ずつ保険金がおりる。これは普通の定期型と違って支払われる金額が後になるほど減る(25年契約で10年目に死んだら15年だが、20年目に死んだら5年)ので定期保険よりぐっと安い。25年10万円で3000円ほどだか。学資保険が月5万だったら、それだけ自分で払って、貯蓄して自分で運用した方が得では?
税金面も考慮して考える必要がある(保険なら支払い時は保険控除、受取時は一時所得で節税できる)ので悩ましい。


必要以上のリスクヘッジは単なるコスト高で保険貧乏になってしまう。
どれだけリスクを取れるか今週一杯で考えなくてはー。
実は結婚したときに勉強してファイナンシャルプランナー3級の資格を持っているんだけど実践は違うな。


親になるって大変。