最近読んだ本をまとめて
盆休みを含めてそこそこ読んだので、まとめてあっぷ。
今月は本代がかさんでる。
- 作者: 大橋禅太郎
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/05/18
- メディア: 単行本
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様々な会議に利用できるポイントが書いてあるのかなと思って買ったんだけど、内容は全く違う。
本は前からと後ろから読める2部構成。前から読むと著者がどのような経歴でどのようにすごい会議に出会ったかが書かれている単なる読み物。最後の方でその体験談となる。エッセンスは後ろから読む内容なのだが、要は何が問題なのかを明確にしていくプロセスがポイントとなる。そのプロセスでちゃんとまわりを巻き込んで、やるべきことまで落としていけるところは勉強になった。が、これだけ特殊なことをやろうとするとすごい「パワーがいる」会議になるだろうなあ。
実践!「経営の見える化」プロジェクト―利益を生み出す経営管理システムの作り方
何を学べと言うのだろう、この本。経営管理システムを構築するプロジェクトを経験していれば絶対にぶつかる問題が網羅的に書かれているのだが、それぞれの基礎となる理論とか考え方がさらりと書かれてしまっており、これからプロジェクトに入る人にとっては難解な言葉が並んで何がなんだか分からないだろうし、ある程度経験している人にとっては「あーよくあるよねーこれー」ぐらいの内容。ターゲットが分からない。若手には薦められないし、自分で読んでもボリュームに対してあまり得るところがなかった。
印象としてはよくまとまってるなとは思うのでおしい。
- 作者: 福澤英弘
- 出版社/メーカー: ファーストプレス
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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コンビニ経営を例にとって、さまざまな意思決定においてデータをどのように判断するかの視点を解説している。帳票設計をするなら知っておくと提案の幅が広がるよ、これは。この内容で限界利益、機会費用、サンクコストぐらいの視点は理解してお客さんとの議論の中で話を出来ているが、不確実性を含んだリアルオプションやベイジアン決定理論、ゲーム理論はあまり理解できていなかった。今までシミュレーションについてお客さんに提案できていないのは自分の理解が足らなかったことを痛感した。あまりシミュレーションに関するシステムって求められないからってのもあるけど、勉強しておいた方がよいかもなあ。
この本は勉強になる。誰にでもお奨め。
- 作者: 勝呂隆男
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 単行本
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何十年も前に確立された手法の実務的な在庫管理の説明なのだが、現在日本企業で行われてる在庫管理はまさにこれ。著者もそう書いている。MRPを使ったケースの違いも書いてあるが、ほとんどの企業ではこの本に書いてあることをEXCELでやっているだけでもよくやっているほうではないかなあ。
生産計画部とか物流部とかが何をしているのかを知るには非常によい本かと。お客さんの言っている事がどういう実務を元に話しているのかを再確認できた。特に著者のコンサルティング経験による感覚が随所に書かれているところが参考になる。
ちょっと計算式も多いので数学の知識も必要なのが文系には辛いところ。