エジプトのタクシー

まだ2時間以上余ったので近場のギザのスーク(市場)へ行くことにした。流しのタクシーを捕まえる。英語は通じない。「すーくいるぎざ、いんしゃあっらー」大声で叫ぶと、後ろに乗れとジェスチャーされる。
エジプトのタクシーすげえ。まず、その外観に驚かされる。どのタクシーも例外なくボコボコに凹んでいる。運転がうまいのかどうかわからない。クーラーは絶対に効かない。ムートンを敷いている。猛スピード。割り込む。警笛を鳴らしまくる。窓は開けっ放しなので排気ガスで死ぬ。そして、お金を数えない。
何回かタクシーに乗ったが、お金を数えたのは1人だけだ。他は数えずに去るか、数えずにもっとよこせと言うかだ。
カイロ市内からピラミッドまでチップ込みで25ポンドで十分とガイドに教えられ、やはりそれだけ渡していると足りないとわめき散らすのを無視して立ち去っても追いかけてこない。タクシーは降りてから窓越しに料金を払うのが通例らしい。立ち去るためにも必須の知識だ。