お可川

夜は親がご馳走してくれるというのでついていく事にした。予約を取ってくれていたのは「お可川」天ぷらの店だ。バブル期に接待などで使ったんだろうと思われる感じ。場所は三宮の国際会館の南側の細い路地を南に入ってちょうど市役所前あたり。小さなビルの二階にある。
外観とは違って中は落ち着いた感じで雰囲気はいい。せっかくなのでカウンター席に座らせてもらう。揚げている様子が見れるし、揚げたてをすぐに運んでくれる。
最初に簡単な突き出しが出て、食べている様子を見ながらゆっくりと天ぷらが運ばれてくる。海老から始まり、三つ葉、蓮根、うずら、銀杏、マツタケ、サツマイモ、ワカサギなど続き、メインは穴子。でかいのが1匹どんとくる。穴子丼でも使われる名物だ。これがまた美味しい。
社会人になって贅沢なものを食べに行こうと最初に考えたのが「天ぷら」だった。1年目当時に入ったところは飲み代に毛が生えた程度のところだったがそれなりに満足して帰った。ここは違う。今まで食べた天ぷらとは次元が違う。天ぷらに対する考えをがらりと変えさせられた。さくさく、ふわふわ、本当にうまい。これは一度食べに来る価値ありだ。
夜のコースはそれなりにするが、お昼なら何とかなる値段。また来たい。