弟その2

13歳離れた弟がいる。もう高校2年生だ。今日は3ヶ月ぶりぐらいに実家に帰ったのだが、親が弟のことで悩んでいた。どうやら進路相談で専門学校に行くと言い出したらしい。しかもコンピュータの。だめだこりゃ。
システム関連の仕事にも明るいのでちょっと弟に現実を教えてあげた。システム屋というのは役割によってあきらかに給与が違うということ。そしてどの会社に入るかによって能力に関係なく役割が決まってしまうということ。ちゃんとした会社に入るには大卒という最低限のステータスが必要なこと。
学歴社会がよいとか悪いとかではない。今現実にそれが社会のルールである。学歴で決めるのは間違えている、と専門学校生が言った所で大卒待遇で会社に入れるわけではない。システム屋が会社でやれることが決まってしまう以上、ルールに従って努力するしかない。
専門学校を出たからといって能力があればなんとかなるかもしれないが、大学に行く勉強に比べたら非常に大変で不快な思いをしなくてはならない。少なくともシステム屋の世界はそうである。そして能力があるなら大学ぐらい入ればいい。大学4年間でやりたい勉強をみっちりやるべきだ。それがシステム関連の勉強でも、今の大学なら十分教わることができる。
こんなことを懇々と話してようやく弟が大学に行く気になった。と思う。こんな世界やめときゃいいのに。