マッキンゼーすごいな。

周りでマッキンゼーがどうこう言うので疑いの目で文庫本を読んでみた。

マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック (ソフトバンク文庫)

マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック (ソフトバンク文庫)

マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック


・・・・・・・・まいった。これだけのことが出来る人が世の中にいるのかあ。少しでも自分の身に着けていかないとコンサルタントなんて言えないな。
本の構成や書き方をとってみても、まず結論が出ていて、詳細が箇条書き構造化されて、それぞれについてインタビューや経験によって証明されている。あまりに述べている領域が広すぎて、興味がある点についてもう少し掘り下げて欲しいと感じることもあったが、コンサルタントの仕事を体系化してポイントを知るには非常にわかりやすい。
この本の読書メモを作るのだが、抜き出さなくてはいけないポイントが多すぎる。こんな本が文庫本なんてコストパフォーマンスがよすぎる。高い本がいい本ではないよな、やっぱり。


書かれている内容は以下の点
・問題の構造を把握する
・分析を計画する
・データを収集する
・分析結果を解釈する
・最終結果をプレゼンテーションする
・チームをマネジメントする
・クライアントをマネジメントする
・あなた自身をマネジメントする


最後の3つはおまけ程度。最初の5つが本のほとんどのボリュームを占めているし重要。自分の中で役立ったのは、問題解決のスピードを早めるにはまず仮説を最初に少しだけ時間をかけて立てること。それを実証するためのデータ収集を計画し、実行し、検証する。なんだか研究開発そのものだなあ。
実際に自分たちがヒアリングするにしても「まず話を聞いてみて・・・」みたいなことが多かった。
あとプレゼンテーションを行うときに、エレベーターテストをしておくこと。実際の仕事で最近行ったプレゼンテーションを読み返してみたが、結論は最後だし事実を調査できていない部分もあるし顧客が実行可能なのか検証できていなかった。結論は内容はやりたいがお客さんのパワーが足りないとの判断でお蔵入り。まさに言い当てられたわけで。


コンサルタントを目指すなら読んでおいて損はないなあ。でもあまりに実践的過ぎて実際に経験していないと実感がわかないかも。