なんでお金出しておっさんのたわごとに付き合わなあかんのやー

流行りものの本を買っている。今回はこれ。

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格とは大きなことを言うものだなあと読み始める。。。。。はあ？「論理より情緒」という考え方は否定されるものではないし、論理だけでは世界が破綻するのは理解できる。論理を始める始点がすでに仮説であり、始点をどこに置くかは情緒や文化であるわけで。
しかし話を展開していく部分で、自分の考えを通すため、本質の一部分や端々だけを取り上げた話が多くて納得しにくい。「論理だけ」を否定しているいないに関係なく、結論に向かう中で論拠となっている話が納得いかなければ、やはり結論に納得が出来ない。つまり作者と前提となっている情緒が合わないのか、自分がすっかり西洋かぶれしたってことだろうか。作者が言う武士道とか祖国愛とかは大切なことだと思っているつもりなんだけどな。しかし日本人がその祖国愛をそれらしく本にしただけじゃないの？共感は得やすいだろうけど、世界を救うのは日本人とまで言ってしまうのはどうかと思うぞ。