初心に返る

入社7年、システムコンサルタントなどと呼ばれるようになって3年。業務知識とシステムの知識の両方の観点から提案や要件設定を行っているわけだが、実際の作業の半分は泥臭い調査、システム設定、設計、時にはプログラムまで行っている。


最近参加した展示会で取り扱っている製品が今後Javaプラットフォームに移行していく話を聞いた。この業界は移り変わりが激しい世界である。システム屋の価値はどれだけ「つぶしがきく」かだ。今後を考えてJavaを勉強することにした。


入社2年ほどCOBOLに近い言語でプログラマをしていたこともある。手続き型言語はお手の物なのだがオブジェクト指向に馴染むのにはかなり苦労している。使っているテキストは「10日でおぼえるJava入門教室」。分厚くて書名どおりの10日ではとても覚えられない量なのだが、内容が絶妙な順番で進んでいくので取り組みやすい。始めて1週間だが現在ようやくプロンプトを終えて次からSwingを学ぶ。画面にメッセージを表示するだけのプログラムから、入力、乱数、条件式、クラスと学んできた。最終的には簡易テキストエディタを作るまでが本書の内容である。プログラム経験者であれば読み飛ばすような初心者向けの記述も多い。少なくとも開発経験者の僕はこのテキストでスイスイ覚えられている。

10日でおぼえるJava入門教室 第2版

10日でおぼえるJava入門教室 第2版

気に入ったので「10日でおぼえるJava実践教室」も購入した。DBやネットワークに関する部分も業務アプリケーションでは必須なので。一通り終えたら実際に業務で使用しているJavaの仕様書とソース、開発標準を会社の同期にでも見せてもらえばぐっと理解は高まるだろう。その後はオブジェクト指向設計する知識を付けていく。1、2ヶ月開発プロジェクトにでも入れるとベターだ。
Javaを習得していく過程の想像はふくらみ、直近の自分の目標とした。久々に仕事へのモチベーションがあがってきている。


このように初心に返ってみると意外に楽しいものである。入社時はコンサルタントになりたくて業務の本を喜んで読み漁っていたが最近はその手の本が億劫に感じることがある。逆に毛嫌いしていた言語の勉強なのに積極的に本を買ったり時間を作ったりしている。そんな自分に驚くばかりだ。