自分の夢

最近の嫁とのケンカの種は子供について。かといって子供がいるわけではない。子供を作るかどうかでケンカしている。
欲しいのは僕でいらないというのは嫁。世の中とは逆の構図。これがなかなか難しい。
子供が欲しい理由と聞かれたら本能的なものとしか答えられない。最近特にそう思うのは体が限界にきているから?それとも死の予兆?


子供が欲しくないという嫁の理由は明確で、仕事を続けたいから。わからないでもないが、その点嫁は十分恵まれた環境にいる。育児休暇は最大3年。そのうち1年は給与も一部支給される。もちろん前例は多数で、多くの女性が定年まで働くような職場だ。
嫁が言う子供を生む条件は仕事が忙しくない時期であること(冬は暇らしい)と。僕自身が育児休暇を取ること。僕の職場は育児休暇制度はあるが、給与はなし。会社は社会保険料だけ負担してくれるが、自分で払ってる分は払わねばならない。しかも勤続年数から除外されるため幾分かの退職金が減ってしまう。
この条件からしたら明らかに嫁が育児休暇をとるほうが経済的に助かるはず。しかも情報業界にいる身にとって、ブランクはそのまま仕事に響くことは間違いない。それでも嫁は頑として聞かない。


他の選択肢としては今の仕事が一息つく3年後以降という話もある。しかし僕ももう30歳。3年後は33で、子供が大学を卒業するころには定年を迎えるかもしれない。2人目はあまり望めなくなる。


なんとか嫁を説得したいが難しい。あくまで僕の夢が子供を作ることなのに対し、嫁の夢は仕事をしたいということなのだ。どちらも一方的に否定することはできないのだ。双方とも同じレベルの希望であり尊重しあうべきで、両方を実現するには若干の課題があるだけなのだ。嫁がやりたいと思ってることを諦めさせて自分のやりたいことをするのには実際に抵抗がある。しかも出張が多い僕が子供を作りたいということ自体、気持ちは別にして子育てを任せてしまうことになるのだから権利がないのもわかる。


今のところ自然にまかせているが、もしできたときにケンカするのは子供のためにもいやだ。子供の面倒をみるのは望むところなのだから、自分の出世や仕事、経済的なものも犠牲にしてでも自分の夢をかなえるほうがよいのかもしれないと考え始めた。いっそ嫁に働いてもらって主夫でもしたい。現実的には嫁の給与じゃやっていけないけど。
とにもかくにも、現在週に2日しか帰っていない現状で子供が出来るかどうかも疑問なのだが。